商店街ボイス

〜日本一商店街をオモシロくするブログ〜

第1話 お好み焼き屋に「仏」現わる

龍安寺近くのお好み焼き屋

こんにちは、かわはらです。

この記事から実際に商店街をレポートしていきます。
しかし、初めてのレポートはいかんせん緊張するので、友人を一人みちづれ 引き連れて行くことにしました。 

 

今回紹介するのは、京都市右京区にある「龍安寺商店街」
その中でも最も龍安寺から近い距離にある「お好み焼き 克」。

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扉を開けると、「いらっしゃいませー」と優しい女性の声が響く。
その横には、目にもとまらぬ速さでそばめしを作っておられる男性の姿が。

どうやらご夫婦で経営されているようです。

入った瞬間目につくのは、大量の漫画。ワンピースやらスラムダンクやらを横目に見ながら、奥の座敷に通してもらいました。おちつく~。

 

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注文を済まし、商品が来るのを待っている間、私たちは席の横にあるテレビを見ていた。ヒルナンデスが流れており、春日と呼ばれる体格のいい男性が、た行とさ行のみで構成されたギャグを高らかに叫んでいた。

ちなみに私はオムそばを、友人はトマトお好み焼きを注文した。初めてのくせに普通のお好み焼きを頼まないのは、高校時代に型にはまらない人材教育が行われたことのあらわれなのかもしれない。

そんなことを考えているうちに商品が来た。

 

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「おいしー!!」「すごいソースが濃厚なんだけど後味がさっぱりしてる」「このもちっとした食感もいい!」

 

 

などといった会話がテレビから聞こえてくるのをよそに、私たちは黙々と食べ進めた。
おいしいものを食べたとき、正常な人間は大きい声で叫んだりしないだろう。だから、私はそっとつぶやいた。

 

 

「とぅーす」

 

(とてもうまかったでーすの意)

 

 

ご夫婦の素顔に迫る

せっかくなのでお話を聞いてみると、なんと20年ほど前からお店を開いているらしい。お好み焼き屋を始めた理由は「お好み焼きが好きだから」らしい。粋だね。

ご主人曰く、朝昼晩お好み焼きでも良いそうです。

ご主人にとって、お好み焼きはあくまでB級グルメだそう。庶民的な味こそがお好み焼きの本質ということか。
確かに克のお好み焼きは、押しつけがましくない、素朴でどこか安心できる味がした。

 


お話をする中で感じた、このお店「克」の魅力はなんといっても、やさしさ。いわゆる「おもてなし」というやつかもしれない。いや、おもてなしという言葉が安っぽく聞こえてしまうくらいのあふれんばかりの「ホスピタリティー」。いや、それでも言い表せないぐらいの、もうそれはいわゆる「やさしさ」だった。

 

とにかく笑顔。

 

仏の顔は三度までだか何だか知らないが、私たちなら三十八度くらいまであるけどね、と言わんばかりの優しい笑顔がそこにはあった。

 

外国人が来た際にも、向こうが写真撮影を頼む前に、奥様の方から写真を撮りましょうかと進んで切り出すやさしさ。
漫画が大量にあるのも、就学旅行できた学生が待ち時間に退屈しないように、との配慮なのかもしれない。
もちろん、私のわけのわからない突然の取材に快く応じて頂けたのも、このやさしさあってのことである。

 

 

お待ちかねのわらしべタイム

そんなお二人のやさしさに乗じて、わらしべの話を持ちかけてみました。

スタートはこの「大笑いトートバック」から。

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トートバックの秘話に関しては第0話参照

 


何に変わるのかな~♪

 


じゃかじゃかじゃかじゃかじゃかじゃかーー…

 

 

 

じゃん!!!

 

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!?!?

 

カレーワンタンメン…??

 


実はこのカレーワンタンメン、す・またんという朝のワイドショーがエースコックとコラボして作った商品なんだそう。
ただのカップめんと侮るなかれ。なにやらすこぶるおいしいとツイッターなどでも評判。今回はコラボ第2弾らしいが、第1弾は一瞬で完売してしまい、今では入手がかなり困難となっているそう。ということは今回のワンタンメンも数年後には希少になっているかもしれませんね。

 

 

いやーうまくいきました。

 

トートバックからカップめんという通常ではありえない突然変異。
ポケモンで例えるなら、コイキングオーキド博士に進化したばりの驚きです。

今後もオーキド博士がなにに進化するか期待が高まります。
それでは次回お楽しみにー。

 

お店の情報

最後にお店の情報を載せておきます。

営業時間:11:30~22:30(平日の14:00~17:00は準備中)
定休日:毎週木曜日、第3水曜日
場所:京都市右京区龍安寺斎宮町1-4 
お店のHP:http://www.ac.auone-net.jp/~katsu/o_haomi_shaoki_ke_katsu/irasshaimase.html

 

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三宅ご夫妻、取材に応じて頂き本当にありがとうございました。