第3話 東京進出!谷中銀座商店街でしりとりを行ったらどうなるのか…?
おはようございまじん(第2話 参照)
まだ京都の商店街を二つしか紹介していないのに、なんと東京遠征に来てしまいました!
せっかくの遠征なので、今回はわらしべ企画をおやすみして、特別企画をお送り致します。
題して
「いつになったら終われるの?魅惑の商店街しりとり」です。
ルールは簡単。
店名でしりとりをする、これだけ。
実に奥深い。
今回この企画をするのは、谷中銀座(やなかぎんざ)商店街。
テレビでも何度か取材されており、商店街界のなかではトップクラスに位置します。
相撲界でいう把瑠都的存在と思っていただければ、理解が早いかと思います。
そんな谷中銀座をぶらぶらしながら、どの文字からしりとりを始めようか考えていると、運命的な出会いが!!
あづま家(あづまや)
これだ。
このときをもって「あ」から商店街しりとりをスタートし、「ん」で終われたらゴールというルールが、何人たりとも動かしようのない決定事項として成立いたしました。
あづま家は軽食喫茶ということだったので、冷麺とチャーハンを大盛りで頼んでやりました。
この店のすばらしいところは、店主がとんでもなく明るい。店内に四人しか人がいないのに、中学生ひとクラス分と同等の うるさ にぎやかさでした。
店員さんに、この辺で回っておいた方がいいお店があるかを聞いてみることに。
すると、返ってきたのは、たいへん意外な答えでした。
「まっすぐいって階段おりたところの谷中銀座商店街にいくといいよ」
…
「ん?」
ここで気づく。
私はまだ商店街の地に足を踏み入れてなかったということを。(ゴゴゴ…)
気を取り直して、しりとりを進める。次は「や」。
谷中銀座商店街なんだから「や」は余裕でしょ、と意気揚々と歩く私。
(ナレーション)
『このときかわはらは、数分後に「や」が牙を剥くことになろうとは知る由もなかった』
あった!
さっそく見つけました。
やなかびーる……
このとき私の頭に二つの不安がよぎる。
一つ目は、序盤からビールを飲んでしまうと、このあとの取材が無茶苦茶になるではないか。しりとりをしていたはずが、いつの間にか商店街の人と牛タンゲームをしていた、なんてことになりかねません。
二つ目の不安。
「る」ってむずくね?
単純にこの後の難易度が格段に上がります。
このとき私の頭には、ルンバ専門店くらいしか思い当たる節がありませんでした。
以上から総合的に判断した結果、ビールは断念することにしました。
今度はお酒以外のお店が見つかりました。やなかのしっぽ…?
なにやら谷中はネコのまちとして有名なんだとか。
その猫をモチーフにしたのがこのお菓子だそうです。
できたてあつあつを頂いたため、とてもおいしかったです。
ところで、次の文字はなにかなー?
…
目を見開く。
やなかのしっぽ「や」
不覚。。。
猫のしっぽどころか、ライオンのしっぽを踏んでしまったようだ。
「や」という名のライオンに私は喰われたのだ。
しっぽを食っているつもりが、いつの間にか私自身が喰われていたのだ(太字)
途方に暮れる私。
いつになったら「や」の呪縛から抜け出せるのか。
こんなことなら、谷中ビール片手に商店街中を駆けずり回ってルンバを探した方がまだましだった。
いまからでも遅くはない。ルンバを探すんだ。
この際、円形のものなら何でも構わない。
この世のすべての円形状のものは、ルンバと近似である可能性を多分に秘めている。
どーなっとぅ…
円形でありながら、油というダイエットにとって不要なものを吸いに吸った存在。
つまりこれは、いわゆる
「ルンb ……」
いやまて
「や」なかまんてんドーナツ…
そう、私はついに抜け出したのです。「や」の悪夢から。(倒置法)
しかも、おいしいドーナツ検索第一位!?
食べてみると、確かにちょうど一位の味でした。
ごちそうさま。
次は「つ」。
正直ぼちぼち終わりたさが出てきました。
しかし、「つ」で始まり「ん」で終わるものなど、ツタンカーメン以外にありはしません。
今回はとりあえずつなぐことに。
うふふとこまねく何やら不気味なカフェがあったので、ここに入りました。
なんだか和っぽい生地を使ってコースターなり色々と作れるらしい。
高田純次もロケにきたそうです。
有名な芸能人が取材にきたとの宣伝がいたるところで散見されるのが、東京のすごいところだなあ感心しつつ、甘口ジンジャーエールを頂きました。
このジンジャーエール、甘口か辛口かの選択制。
二つ頼んで、味比べをしたかったのですが、よく考えると私はそもそも炭酸が苦手なので控えておきました。
店を出発し、次の文字を「え」にするか「ふぇ」にするのかを迷っていると、前方にたくさんのおばさまがたを魅了して止まない車を見つけました。
どうやら可動式のパン屋さんのようです。
Tシャツに何やら店名らしきものが。
“ESSEN”
勝った。
完全勝利。
しかも、並んでいるおばさまの話によると、エッセンは人気だけれどもなかなか遭遇できないレアパン屋なのだとか。
なるほど。確かにアップルパイは異常なほどおいしかったです。
なんというハッピーエンド。
終わり方がきれいすぎて癪なので、商店街で見つけたややアウトローめのお店の写真を載せて終わりにしたいと思います。
しにものぐるい…
これはこれでとっても気になります。
それでは、次回からはまた京都でわらしべを行います。
あのデカい製本機が何になるのか、こうご期待!!